株式会社フェニクシー(京都市、代表取締役:橋寺由紀子)は10月8日、台湾の初代デジタル発展省大臣を務めた Audrey Tang(オードリー・タン)の訪問を受け入れました。同社の起業人材育成プログラムや京都のスタートアップエコシステムについて学ぶことが目的で、米国のインキュベータ「Halcyon」(ハルシオン)を共同創業した Dr. Sachiko Kuno と Kate Goodall(ケイト・グドール)を介して来訪が実現しました。
オードリー・タンは、フェニクシー COO(最高執行責任者)の飯島由多加から同社の事業説明と施設案内を受けた後、プログラム修了生4名(阿比留(林)睦美、Soraya Umewaka、萩原佳音、Caitlin Puzzar)の事業ピッチに対して質問し、助言を与えました。
続いて同社アドバイザーの中嶋浩子と修了生2名(小東茂夫、後藤和也)も交え、対話形式のセッション「toberu Fireside(暖炉のそば)Chat featuring Audrey Tang, joined by Phoenixi Family」が行われました。バーチャル暖炉の炎がゆらぐ中、オードリー・タンとフェニクシー側の参加者が交互に質問し、AI や DEI(多様性、公平性、包摂性)に関する意見を交換しました。
こうした社会起業家や起業支援者との交流機会について、オードリー・タンは「台湾でデジタル発展省大臣を務めていた頃から、ソーシャルイノベーションを志すアントレプレナーらとの壁打ちは毎週のようにやっていた。事業領域・ステージも様々で、まさに今日のフェニクシーのような熱気に溢れる場。その点で親しみのある活動で、今日は自然体で楽しく過ごすことができた」としました。









写真・動画撮影
関連リンク・報道
- 2025/10/8 朝日新聞「AI時代、本物見分ける方法ない 対立する声に耳傾け、分断克服を オードリー・タン氏に聞く」
- 2025/10/1 ロンドン共同「もう一つのノーベル賞にオードリー・タン氏」
- 2025/10/1 Press release: “Taiwan’s Audrey Tang honoured with Right Livelihood Award for advancing digital democracy and social trust“
- 2025/8/10 Wired「オードリー・タンと考える、デジタル民主主義とPluralityのフロンティア:なめらかな社会へ向かう6つの対話 #5」
- 2025/7/6 Do Well by Doing Good | FRAU SDGs「台湾のコロナ禍を“3日で解決”したオードリー・タンが唱える「誰ひとり取り残さないデジタル社会」とは?」
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株式会社フェニクシーについて:フェニクシーは、社会課題を解決する事業アイデアと起業人材を育てるため、居住滞在型の起業支援プログラムと修了生向けファンドを運営しています。プログラム参加者(大企業社員、大学研究者、学生、起業家等)は、同社施設「toberu」に4ヶ月居住し、日常的な異業種交流やスタートアップ流スキル研修、個別メンタリング・コーチング等をとおして、利益と社会的インパクトを生む新規事業を開発します。「大企業発ベンチャーの創出」「非日常な時間と空間の共有」をコンセプトに、2018年設立(京都市、共同創業者:橋寺由紀子、久能祐子、小林いずみ)、2019年のプログラム開始から計11期84名(スポンサー枠42名、公募枠42名|うち女性29%、外国人15%)を支援。